- 2013-5-3
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 現代文の勉強法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
大学受験生はいくつもの科目を勉強しなければいけませんが、
その中でもっとも「よくわからない科目」と思われがちなのは、現代文だと思います。
統計をとったわけではないですが、初心者にとって現代文ほどどのように対処していいのかよくわからない科目もないです。
少なくとも、私自身は受験勉強を始めた当初、この科目はいくら努力してもどうこうなる科目ではないので、捨ててしまおうかと思っていたくらいです。
非常に特殊な科目のように思えるこの現代文ですが、実はこれとそっくりな科目が一つあります。
さて何でしょう?ちょっと考えてみてください。現代文とそっくりな科目です。
同じ国語である古文?
それとも漢文?
あるいは「語学」という意味で英語と似ているのでしょうか?
・・・・たしかにそれらの科目もある面で現代文と似ていますが、個人的に一番似ていると思うのは、
「数学」
です。
いっけんすると、文系科目である現代文と、理系科目である数学は、真逆の性質をもった科目のようにも見えるのですが、
ともに問題を解くときには、「ある共通の方法」を使わないことには正解に至れないという点で、非常に似ているのです。その方法とは、
論理的思考
です。英語に直すと、ロジカルシンキング
数学が論理的思考を必要とするのは言うまでもない話ですが、現代文もまったく同様に、論理的思考を必要とする科目です。
たとえば数学は「1+1=2である。よって1+1+3=5である。」的な、一つ一つのロジックを積み重ねていって、最終的に正解を導いていく科目です。
現代文もまったく同じで、1つ1つ論理をつなげていって、最終的に「これで間違いない」と言い切れる正解を導く科目なのです。
よく誤解されがちな点として、現代文は文章を読んで「自分の感想」を述べる科目と捉える人がいますが、
現代文において「自分の感想」などというものは、まったく必要ありません。
現代文は、ただひたすら「問題文に何が書かれているのか」を読み解く科目だと言えます。
よって、ある問題に対する答えは1個しかありえません。その意味でも、数学と同じ。
数学と同じく現代文も、1個の正解を導き出すために、ひたすら論理的に考えていく科目なのです。
だから、どちらかの科目が得意な人は、もう一方の科目も得意になる可能性が高いです。
おうおうにして、数学好きは現代文など嫌いなことが多いですし、現代文好きな人は、数学など大嫌いな人が多いのですが、
両科目ともに論理的思考が(他の科目と比べてもとくにこの2科目では)求められるという点において、非常に似ている科目だと言えるのです。
あつかうものが「日本語」か「数字」かという違いだけで、問題を解くプロセスで必要となるロジカルシンキングは、ともに同じものです。
これから受験勉強を本格的にスタートしていく人も多いと思いますが、今から現代文&数学をスタートさせる人は、
どちらかの科目が好きなら、必ずもういっぽうの方の科目も好きになることは間違いありません。
そのためには食わず嫌いに陥らないように、ぜひ勉強の際には、両科目における「論理的思考をするプロセス」をゲーム的に楽しむようにしてみてください。
そのプロセスが楽しめれば、毎回まるでパズルを解くかのように、問題がスッキリと綺麗に解けていく喜びを味わえるはずです。