- 2024-2-20
- スマホの話
こんにちは、中西です。
スマホが、私たちにとって必須のアイテムになってから、早くも15年ぐらい経ってますね。
このスマホが普及してから、同時に問題になったのが、
「スマホ中毒」
です。もはや「お馴染みの」って感じですが笑
もともとガラケーの時代から携帯電話の依存症の問題はありましたが、スマホになってから、それが加速化しました。
いまや人類全体の課題と言っても過言ではないほどの「人類皆スマホ中毒」の状態になっております。
私が運営するコーチングプログラムでもこの話題になることは多いですね。
多いというか、スマホの利用におけるコントロールで悩んだことがない人はいないんじゃないかと思うほど。
ただ、私のプログラムのメンバーさんは、参加当初はスマホのコントロールに悩んでいた人も、その後はうまくコントロールできるようになっている人がほとんどです。
私があの手この手で対処法を伝えて、それを無理矢理実践する仕組みを多数用意していますので。
そんな世界中で多くの人が悩んでいるスマホ中毒の問題ですが、
最近の研究で、意外とシンプルな方法で解決させられる(可能性が高い)ことがわかりました。
結論から言いますと、
【 有酸素運動をすることで、スマホ中毒の渇望感が効率よく抑制できる 】
ということが判明しておりました。
(【参照元】本メール下部に記載)
中国の研究なのですが、18歳から22歳の大学生の男女それぞれ30人(合計60人)を対象に、
有酸素運動とその後のスマホに対する渇望感を調べました。
その結果、30分の中強度の有酸素運動をすることで、
スマホ依存度が高い若者の「スマホへの渇望感」を効率的に抑えることができる
ことがわかりました。
中強度の有酸素運動と言うのは、やや早めの歩行、ゆったりしたサイクリング、階段を降りるなどの運動です。
感覚的に言うと「基本的に楽だけど、ちょっとだけキツイかな」くらいに感じるレベルの運動ですね。
このレベルの有酸素運動をすることで、
「スマホを見たい!触りたい!」
と言う欲求が、かなりのところまで抑えられるようです。
これは感覚的に何となくわかる方も少なくないんじゃないでしょうかね。
そもそも、スマホを見たくなる要因は複数ありますが、疲れていたり、ストレスレベルが高い時などに欲求が高まることが多いのです。
欲求をコントロールする理性が、疲れているせいで力不足になり、簡単に手に取れる快楽(スマホの利用)に向いやすくなります。
ストレスが多いと、スナック菓子などで過食になりやすいのと同じ理屈ですね。
逆に、脳がまだ疲れていなくて、エネルギーレベルも高い午前中などは、スナック菓子など間食を食べたい気持ちになりにくいですし、スマホを簡単に触るリスクも低下しやすいです。
そう考えると、たしかに有酸素運動をすることで、(幸せホルモンの)セロトニンが分泌されますので、ストレスを減少させることができます。
すると、脳も体も元気が復活しますので、スマホに対する渇望感を抑えるだけの自己コントロールがしやすくなるわけですね。
余談ですが、私はちょうど昨日「30分のウォーキング」を試したばかりでした。
私がウォーキングをする場合は、40分から1時間半ぐらいのことが多いのですが、
「30分でも近い効果が得られないかな?」
と思いまして、かなり久しぶりに30分でウォーキングを止めてみました。
ただ、時間を短くした分、ちょっとだけいつもより早く歩いてみたのですが、
これが結果的に上記の研究と全く同じ状態だったんですよね(30分の中強度の有酸素運動)。
その30分のウォーキングの後、とても気分が良くなっていることがわかりました。
仕事に対する意欲も高くなり、スマホを見ようと言う気にもなりませんでした。効果は1日近く続いていたと思います。
というわけで、スマホ中毒に悩んでいる方は少なくないと思いますが、
30分の有酸素運動をすることで、スマホへの渇望感を抑えられる可能性が高いので、
この点でお悩みの方は、可能なら1日の早い段階で30分のウォーキングなど有酸素運動をしてみてください。
時間がなければ、もう少し短くてもそれなりに効果はあると思います。
【参照】IJERPH | Free Full-Text | The Influence of Acute Aerobic Exercise on Craving Degree for University Students with Mobile Phone Dependency: A Randomized Controlled Trial
https://www.mdpi.com/1660-4601/19/15/8983