- 2023-11-29
- 在宅ワーク
【今日のFocus】
「クリエイティブな作業は、
リビングやダイニングの方が高まる」
【解説】
コクヨは文房具で有名ですが、家具事業の部門で生体データ計測を行い、のべ200名近くの脳波を分析して、在宅ワークの生産性を調べました。
その結果、
① 午後の方が創造性が高まりソロワークにも向いている
② 創造性なら共用空間、集中なら個室空間
③ 集中を高めたいなら前傾姿勢
④ 座面が動かせるチェアは着座時の疲労感を低減してくれる
ということが分かりました。
思考を要するクリエイティブな作業(例:資料作成・修正、情報収集、リストのメンテナンス、庶務、メールetc)は、午前より午後の方が良く、
場所は個室よりも、リビングやダイニングなどの「共有空間」の方が生産性が高まりやすい、という結果でした。
「単純作業は家でやり、考える作業は外でやる」
という使い分けをするのも良さそうです。
【参照】
「空間や座り方で在宅勤務の生産性が変わる?~脳波測定実験より~」コクヨ
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<編集後記(雑談)>
今回の研究では、午後の方が創造性が高まる結果でしたが、午前との有意な違いはあるものの、差はわずかな感じでした。
ケースバイケースですし、個人差もあると思います。
私自身は創造性が必要かどうかより、「心理的に重いかどうか」「重要度が高いか」でも、午前・午後にやることを分けています。
心理的に重いタスクや、重要度が高いタスクは、午前中にやるようにしています。
今回の研究に限らず、研究の結果はあくまで参考にはなりますが、自分の場合にどこまで当てはまるかは、改めて自分で考える必要がありますね。
この「自分の場合はどうか」を考えるプロセスをすっ飛ばす人は、「エビデンス」に振り回されることになります。
10人中8人に傾向があっても、自分は残りの2人に当てはまることは普通にありますからね。