- 2015-7-21
- おすすめ記事, 勉強のやる気アップ法, 受験を突破する生活習慣術
こんにちは、中西です。
少し前に、
受験勉強を進めていく上で
ベースとなっている
【 自己効力感 】
の重要性について
お話したことがあります。
この自己効力感と似たような言葉で、
【 自己肯定感 】
というものがあるのですが、
これはより根源的な
自分自身に対する認識のことで、
「自分は大切な存在だ」
「自分のことが好きだ」
と思える心の状態を指しています。
この「自己肯定感」が低い状態の人は、
潜在的に自分のことが
好きになれない状態のため、
なにか物事に取り組む際の
やる気や自信も
低くなりやすい傾向があるのです。
そして自己肯定感は、
幼少期の生活環境や教育環境に
大きく影響していると言われているのですが、
実は文部科学省もこの
「自己肯定感の育成」
を小学校高学年における重要課題
として位置づけていて、
この自己肯定感について、
ある全国調査を実施しています。
その調査は、
小5~高3までの8学年を対象に、
各学年から100校(=合計800校)を選出。
うち771校、2万3139人から回答を得ました。
なかなか大規模な調査だと思います。
で、ここからが本題ですが、
この大規模な全国調査で、
ある興味深い事実が判明したのです。
“ある習慣”
を持っている子ほど、
自己肯定感が高い傾向が
あることが判明したのでした。
その習慣というのは、
【 早寝 】
です。
なんと、早く寝るだけで
自己肯定感が高まり、
やる気と自信が高まりやすい
ことがわかったのです。
この文科省の調査結果をまとめますと、
以下の通り。
—————————————–
午前0時前後に就寝するグループと、
午後9時より前に寝るグループで
自己肯定感が高い子供の割合は、
約2倍もの差があった。
—————————————–
「午前中、体の調子が悪い」
「なんでもない(理由がない)のにイライラする」
と答えた子どもは、
寝る時刻が遅いほど
割合が高くなる傾向にある。
—————————————–
就寝時刻が遅いほど
「午前中の調子が悪い」
と答える割合が増える傾向が見られ、
中学・高校生では午前3時以降に寝るグループで
約4割が「(不調が)よくある」と答えた。
—————————————–
調査の分析に当たった
和洋女子大学の鈴木みゆき教授(睡眠学)は
「早く寝ることで
睡眠時間や生活のリズムが保たれ、体の調子が良くなり、
自己肯定感の高さなどにつながるのではないか」
と話している。
(出典 読売新聞 5月1日)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=118009&from=yh
—————————————–
・・・以上です。
私の個人的な経験からも、
これはとってもよく実感としてわかりますね。
また、私が過去の同級生・同僚や、
プログラムのメンバーさんなどを見てきた限り、
早起きの人で自信が無さげな人を
見たことが無いのです。
早く寝るということは、
つまりは早起きにつながり、
生活リズムが整って睡眠時間も確保でき、
無駄にダラダラした夜の時間を
すごさなくなることを意味します。
案外、こういうことで
自己肯定感(やる気・自信)や
性格や前向きさといった心理が
出来上がっているということです。
生活の変化が、性格を変える。
性格なんて変えられないように思えますが、
こういう心の状態レベルなら
実は案外簡単に変えられるというわけですね。
夏休みに自己肯定感を高めて、
前向きに心身ともに
エネルギッシュにすごしたい人は、
よほど夜型タイプでもない限りは、
なるべく早寝をした方が
メリットは多そうです。
よかったら参考にしてみて下さい。
それではまた。
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