- 2026-3-3
- 経済の話
こんにちは、中西です。
アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃に対するイラン側の報復措置として、2月28日に
ホルムズ海峡が封鎖
されました。
ホルムズ海峡というのは中東の資源輸出における極めて重要な拠点で、日本の場合、原油輸入の8割がホルムズ海峡経由のものになっています。
したがって、ここが封鎖されてしまうと石油の輸入が途絶えてしまうわけですが、
今のところ日本の備蓄は250日ぐらいあるようなので、半年以上は余裕があります。
問題は石油よりもガスの方です。
日本はLNG(液化天然ガス)を輸入していますが、これはマイナス162度まで冷やして初めて液体になるという性質から、石油みたいに何百日も貯蓄することができません。
日本の場合、2週間分ほどしか備蓄されていないようです。
ただし輸入先は、ホルムズ海峡を経由するカタールやオマーンからの輸入分は1割程度しかないため、
ホルムズ海峡封鎖による物理的な量の影響は1割程度でしかありません。
「だったら9割は輸入できるから安心だ」と思いそうになるのですが、実はそう単純な話ではありません。
というのも、世界のLNG輸出の約25%から30%がホルムズ海峡を通っているからです。
今回の封鎖でそれが止まるわけですから、世界全体で見た時にLNG市場が大混乱に陥っています。
そうすると当然、アジア全体も影響を受けて総供給量が減ってしまう結果、需給が逼迫してしまうのです。
結果として、残り9割の輸入についてもLNGの価格が高騰してしまいます。
そしてLNG価格の高騰は電気代の高騰をもたらすので、物を作るコストも上がり、結果として物価高にもつながっていきます。
この封鎖が続くと電気代が3割ぐらい上がって、それが食品をはじめとする物価高にもつながります。
また原油も備蓄はありますが、供給が封鎖されるのでガソリン代なども3割程度上がる可能性が高まっています。
今回はあくまでアメリカとイスラエルに対する報復措置の意味合いなので、
短期で終わる可能性と長期で終わる可能性で言うと、短期で終わる可能性の方が高いようです。
ただ、これは紛争が長期化すると当然、報復措置も長期化します。
今のところ、長期化する可能性も十分残っていると思います。
ちなみに一番影響が早そうなのはガソリン代です。
ガソリン代が上がるとしたら今週あたりからだと思うので、車に乗る人は1両日中に早めにガソリンを入れておいた方がいいかもしれません。
専門家によっては悲観シナリオで1Lあたり300円台になる可能性を指摘しているものもありますが(゚ロ゚;)、さすがにそこまではいかないと個人的には信じたい。。
ただ、まもなく値段が上がるのはほぼ間違いないでしょうし、200円超えなども現実味を帯びてきているのではないかと思います。
テレビが無いのでこの問題をテレビがどの程度突っ込んで報じてるのか全く知りませんが、
一番早いのはおそらくガソリン代で(今から1週間以内くらい)、
その後、電気代や食品などの物価につながっていくリスクが高まっているのは間違いないです。
封鎖が短期で終わればセーフですが、長期化すれば最悪ガソリン代が今の倍くらいになり、ヤバいほど物価が上がる可能性があります。
なんとなく中東情勢は遠い国の出来事に思いがちですが、今回のホルムズ海峡の封鎖は思いっきり我々の生活に直結しておりますので、
この問題については、こまめにチェックしておいた方が良さそうです。


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