- 2019-6-20
- おすすめ記事, 勉強のやる気アップ法, 勉強の習慣化
こんにちは、中西です。
勉強に集中するためには「やる気」を出す必要があります。
「やる気」があるから、集中できるわけです。
このあたりの関係性については、集中力ピラミッドでこれまで何度も解説しています。
▼「集中力」「やる気」「モチベーション」の違いがハッキリわかる基準
よく相談を受けるのは、その「やる気」をどうやって出せばいいのか?ということです。
やる気アップの方法は多数ありますが、一般的によく言われるのは「いわゆる作業興奮」の話です。
※なぜ「いわゆる」と付けているかというと、個人的に以前この用語を徹底的に調べたときに、学術用語かどうか確認できなかったため。
参考:疑惑浮上!「作業興奮」という用語は存在しないんじゃないか説
いわゆる作業興奮とは、「物事を始めれば、やる気が出る」という体のしくみ。脳の側坐核という部位が刺激されるからです。
これは実際にそうなのですが、その第一歩目の「物事を始める」ところに行き着かない(つД<)・゚。という悩み相談もかなり受けるのです。
その第一歩を動き出すために、私がおすすめするのは、
「やり出さなくてもいいから、準備だけ整える」
ということです。
「まだ勉強する気にはなってないけど、準備万端になっちゃった(´`)」
という感じにしてしまう。
「準備」というのは、たとえば参考書学習をしていて、ふだん参考書とノートを使っているなら、机の上に参考書とノートをとりあえず置く。これだけ。
机の上に、勉強をスタートさせるのに必要な参考書と問題集をとりあえずポンと置くと、スタートの準備は整ったことになります。
あとは、その目の前の参考書とノートを開いて、やり出すだけ。「準備」がここまで整っていると、あとは手を付けるだけなので心理的に非常にラクになります。
その準備すらしていない段階で、「まずやり出して、やる気を出さなきゃ」と思うからしんどいわけです。そうではなく「まず準備だけ」と考える。
参考書とノートを「とりあえず机の上に置く」だけなら簡単ですからね。
ところが、実際のところ机の上に参考書とノートが置いてある状態を「見る」ことができれば、「じゃあやろうか」「やらないと」という気持ちが自然にわき起こってきます。
物理的に、形として、とりあえず準備が整ったことを自覚できて、
「あとは参考書とノートを開けるだけ」
のところまで来ているので、その後はスムーズに開始しやすいのです。
私も文章を書くときに、やる気がなくても「とりあえずポメラを開ける」ということをよくやります。(ポメラ:執筆専用の機器)
ノートパソコンのフタを開ける時みたいに、ポメラのフタをとりあえず開ける。すると、それまでやる気がなかったとしても、準備が整ってしまったので、心理的に書くスイッチが入ります。
強制的に環境が出来上がるので、ここまでくると、あとはもう
「他のことに手を付ける方が面倒くさい」
「このままスタートしない方がしんどい」
といった心理状況になるので、やり出すのは簡単なわけですね。
というわけで、「やり出したらやる気が出る」のは分かっていても、その最初の一歩目まで行かない人は、
とりあえず必要な物だけ目の前に置いて、「準備」だけまず整えてみてください。
それではまた。