- 2026-7-19
- 運動の話
こんにちは、中西です。
ウォーキングやランニングなどの有酸素運動を習慣にしたい人も、少なくないと思います。
その際によく問題になるのが、どれぐらいの時間やるべきか、どの時間帯にやるべきかという点です。
時間帯でいうと、特に朝やるべきか、夜やるべきかで悩む人は多いです。
私自身もそのことをよく考えますし、コーチングのメンバーさんでも、朝か夜かで悩んでいる人はよくいます。
一般的にも、どっちにするかで悩んでいる話はよく聞きますし、そういう記事も多々見かけます。
判断のポイントは、何を目的に有酸素運動をするのかということです。
体力をつけることが目的なのか、健康維持が目的なのか、メンタルの安定が目的なのか、脳を活性化することが目的なのか。
複数の場合もあるでしょうが、いずれにしろ習慣にしたい場合は、何を一番の目的にするかを決めておく必要があると、私は思っています。
一般的に習慣化しやすいのは朝のほうですが、朝は忙しいので、多くの人は時間がありません。
それでも、10分ぐらいなら時間を取れるということで、気分を良くしてメンタルを安定させる目的や、脳を活性化する目的で、朝に10分ぐらいランニングをしているメンバーさんもいます。
今回は、この朝の10分程度のランニングの効果が、改めて示された研究が最近発表されましたので紹介します。
結論から言いますと、
【 朝10分のスローランニングでも、気分が良くなり、高次の認知機能を働かせる脳の部位が活性化する 】
ことが分かりました。
▼歩行に近い速度で行う「スローランニング」でも
10 分で脳の前頭前野が活性化し、快適な気分と認知機能が向上する (筑波大学)
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/pdf/p20260713140000.pdf
7月13日に筑波大学が発表した研究によりますと、
歩行のスピードに近い、非常にゆっくりとしたペースのスローランニングを10分間行うことにより、
快適な気分と、高次の認知を実行する機能が向上することが判明しました。
実験のスピードは時速約3kmから6kmという、歩行に近いごくゆっくりとした速度だったようです。
これは本メルマガでも以前から何度か紹介している、「スロージョギング」のスピードの定義と一致しています。私がジョギングをする時もこの範囲内。
このゆっくりとしたランニングを10分間行うことで、前頭前野が活性化したようです。
つまり、わずか10分間のゆっくりとしたランニングによって、高次の認知機能である実行機能が向上したことになります。
研究によりますと、目標に向かって行動や意識を制御する能力や、それを反映する課題の処理時間が短縮し、本人の快適度と覚醒度がともに高まったとのことです。
筑波大学のリリースから一部引用しますと、
『この速度は、走っている最中に非常に楽だと感じるほど遅く、
その運動強度は最高酸素摂取量の約35%に相当する「超低強度」に分類されます。』
『本研究の成果は、体力に自信のない人や運動が苦手な人を含め、
幅広い人々が安全に身心と脳機能を増進させる運動戦略
として、スローランニングの有用性を示すものです。』
つまり、体力に自信のない人や運動の苦手な人でも「非常に楽だな」と感じる位のゆっくりとしたランニングを10分行うだけで、
もっとも軽い最小限の負荷を体に与えているだけなのですが、
それでも気分の好転と脳の実行機能の向上を同時にもたらす、ということです。
そう考えますと、朝の忙しい時間に10分だけスローランニングをするのは、改めて非常に合理的だと判明した形になります。
10分ぐらいなら忙しくても確保しやすいですからね。
何より、気分が爽快になり、高度なタスクを処理するスイッチが脳に入るわけですから、朝にやるには非常に向いていると思います。
スローなランニングなので強靭な体力はつかないかもしれませんが、その目的ではなく、
健康を維持した上で、気分を良くし、脳を活性化させたベストコンディションで一日をスタートさせたいという方は、
朝10分間のスローランニングは効果的ですので、よかったら検討してみてください。


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