こんにちは、中西です。
私が運営するコーチングプログラムでは、自分が決めた習慣や目標のタスクを実行するためのコーチングを行っています。
その中でよく聞かれる悩みの一つが、
「ついスマホを見てしまう」
という問題です。
やらなければならないタスクがあるのに、スマホを手に取って無関係なことをしてしまうと、生産性は全く向上しません。
その結果、貴重な時間を無駄にしてしまいます。
こうした悩みを抱える人は非常に多いですが、実は解決策もすでに数多く存在しています。
その中で最も簡単で効果的な方法は、
【 スマホを「物理的に手の届かない状態」にすること 】
です。シンプルですが、これが1番強力ではないかと思います。
例えば、「禁欲ボックス」と呼ばれる専用の入れ物を活用するのがシンプルかつ効果的です。
禁欲ボックスは、スマホやゲーム機を中に入れ、設定した時間が来るまで開けられない仕組みの箱です。
以前は1万円程度で販売されていましたが、競合商品が増えたため、現在では3000円程度でも購入できます。
私のプログラムのメンバーさんの中にも、この禁欲ボックスを利用している方は少なくありません。
中には、スマホを禁欲ボックスに入れた証拠写真をタブレットで撮影し、私に送ってくれる方もいます。
また、毎日「禁欲ボックスにスマホを閉じ込めた時間」を報告してくれる方もいます。
最近興味深かったのは、あるメンバーさんが
「禁欲ボックスの時間を設定せず、蓋だけ閉めてその上に本を何冊か置く」
という工夫をしたところ、それでも十分効果があったという話です。
時間まで設定して蓋をすると、仕事で確認する必要があるときに見られませんが、このやり方なら本当に必要な時は確認もできます。
本をどければ簡単にスマホを取り出せますが、わざわざそうする気にならないということです。
実際、スマホが近くにあるだけでも集中力が落ちるという研究結果があります。
この工夫は、その逆のアプローチと言えるでしょう。
つまり、物理的に手間をかけることで心理的なブロックを作る効果があるのです。
また、別のメンバーさんは車の中にスマホを置き忘れ、そのまま半日以上過ごしたところ、意外と不便を感じなかったそうです。
それ以来、スマホを車の中に置くという方法を取り入れるようになっています。
防犯面にも注意していて充電についても問題はなく、禁欲ボックスと同様の効果を得られると感じたそうです。
実際、スマホを少し遠くに置くだけでも効果があることは研究で認められています。
例えば、勉強部屋ではなく隣の部屋にスマホを置くだけでも大きな違いがあります。
勉強中に隣の部屋まで取りに行くのは手間がかかるため、衝動を抑える効果が期待できるのです。
私も他に良い方法がないか考え、冷蔵庫に入れる案を思いついたので少し調べてみましたが、これは却下(-。-;
スマホ内部で結露が発生し、壊れるリスクがあることが分かったからです。
代わりに、食器棚や使わない収納スペースにスマホをしまうのは良いアイデアだと思います。
いずれにしても、スマホと距離を置きたい場合は禁欲ボックスのような厳格な仕組みを設けなくても、
普通の箱や遠くの部屋などに置くだけで効果を感じられる可能性があります。
シンプルな方法ですが、ハマれば驚くほど効果的です。
勉強や仕事中にスマホを見てしまうことに悩んでいる方は、ぜひ試してみてください。