- 2025-1-1
- 目標を設定する
明けましておめでとうございます、中西です。
今年もどうぞよろしくお願いします。
新年になると気持ちが新たになり、前向きな気分になりやすく、やる気も湧いてくると思います。
このタイミングで「新しい目標」を作ろうと考えている人も多いのではないでしょうか。
今回は、新年の目標を作るメリットについての研究をご紹介します。
結論から言いますと、
【 新年に目標を設定し、何らかの決意をした人は、新年に何も目標を設定せず決意しなかった人に比べて、半年後の成功率が10倍以上になる 】
ということが判明しています。
※参考:本メール下部に記載
これはスクラントン大学の研究ですが、この研究では、
新年に何らかの決意をし、そのための明確な目標を立てて行動を始めた159人と、
新年に目標を設定せず「後で何とかしよう」と考えていた123人を比較し、
6ヶ月間にわたる電話インタビューで経過を追跡しました。
両グループの年齢や性別、設定された目標はほぼ同じで、目標として多かったのは
「体重を減らす」「運動を始める」「禁煙」
の3つだったようです。
この電話インタビューでは、目標の成功率や成功要因、自信やスキル、準備の度合い、行動の変化に関わるプロセスなどが調べられました。
半年後の結果では、
新年に目標を設定し決意をした人の46%が目標達成の状態を維持していました。
例えば、「体重を減らす」が目標だった場合、減量後の体重を維持している。
「運動を始める」では週に数回の運動を継続している。
「禁煙」では6ヶ月間タバコを吸っていない、という状態が確認されました。
一方、新年に目標を作らず「後で何とかしよう」と考えていた人の成功率は4%にとどまりました。
これにより、10倍以上の差が出たことがわかります。
成功した人たちの特徴を分析したところ、以下の共通点が見られました。
▼自己効力感を伴う強い自信を持っている
▼問題を解決するための具体的な方法やスキルを知っている
▼行動を変える準備ができている
また、目標達成に成功した人たちは、具体的な行動や考え方を変える方法(認知行動的プロセス)を活用し、
感情を高めたり意識を広げる方法にはあまり依存していませんでした。
つまり、精神論ではなく、現実を直視して具体的な行動を変えることが重要だということです。
新年の決意をして目標を作ることは、行動を変える良いきっかけになります。
ただし、目標を達成するためには、単なる決意だけではなく、
▼自己効力感に基づく自信
▼問題解決のための具体的な方法
▼準備の徹底
が必要、ということです。
新年に目標を作らずに「後で何とかしよう」と考える人は、半年後の達成率が10分の1以下にとどまります。
一方で、目標を設定し、その達成のために具体的な行動計画を考えることが、半年後の成功(達成できている状態)につながります。
お正月休みで時間に余裕のある方は、ぜひ半年後や1年後に達成したい目標を作ってみると良さそうです。
いずれにしても、新年の目標を作って損をする事は何もありませんからね。
では、皆さまお互い良い一年にしていきましょう。
今年も1年よろしくお願いいたします。