- 2017-4-20
- 効率的な勉強法~基礎編~, 勉強計画の立て方, 参考書学習テクニック, 受験を突破するマインドセット, 授業・予習・復習ノウハウ
こんにちは、中西です。
受験生(とくに大学受験生)に今のうちに
よく理解しておいてほしいと思うのは、
「授業」というのは、あなたを合格まで
自然に導いてくれるような、全面的に
頼れるシステムではないということです。
こんなのは受験勉強の“基本のキ”の話
ですが、この時期だとまだその点を理解で
きていない人が多いので、今回は少しその話を。
私の高校でもそうでしたが、よく学校の先
生が「学校の授業をしっかり聞いていれば
大丈夫だ!」とか、
進学校だと「学校の授業を受けていればど
こでも受かる」的なことをおっしゃること
もあるのですが、
このアドバイスはそのまま真に受けないほ
うが絶対にいいです。
なぜかというと、1つは学校の授業というのは、
ほとんどの場合「年間カリキュラム」とし
て組まれていて、一年を通して進めていく
プログラムになっているからです。
4月から週数回のペースで授業を受けていっ
て、今年の後半ぐらいにすべての授業が終
了する、みたいな流れになっていることが
多いと思います。
この状況で、「学校の授業を受けていれば
大丈夫」という先生の言葉を悪い形で真に
受けてしまった場合、
予習→授業→復習→定期テストの勉強
というサイクルを中心に一年間勉強してい
くことになります。
しかしその授業の進捗ペースが、あなたが
受験を突破するためのベストなペース・時
間配分とはまったく限りません。
たくさんの生徒が授業をみんなで一緒に受
けているわけですが、その生徒全員が同じ
大学の同じ学部を目指しているならまだしも、
全員受ける大学も学部も、現在の科目別の
実力も、これからやるべき勉強内容も、基
本バラバラなわけです。
よって最終的には、個人個人が目指す志望
大学・志望学部の試験に対処できる力を別
途身につける勉強をしていく必要があるわ
けですが、
「授業」という形式だとみんなに対して同
じ内容の話を展開するしかありません。
たしかに、しばらく(数ヶ月)はどの大学・
学部を受けるにも必要な基礎知識を授業で
まとめて習っていくのは意味があるとは思
いますが、だとしても
“いずれどこかの段階で授業というシステ
ムから独り立ちする”
フェーズを迎えることになります。
問題は、そのフェーズがどのタイミングに
なるかは、誰も教えてくれないことです。
学校の先生はプロの職責として、カリキュ
ラムどおりに授業を展開されていくのですが、
それが今年の終わりまでずっと、あなたの
受験に完全にカスタマイズされたものであ
る確率は非常に低いのです。
じゃあどこのタイミングで授業から独り立
ちして卒業すればいいのかというと、
意識的にはもう4月の最初の段階で、すでに
授業というシステムに頼る依存心を捨てて
おいたほうがいいと私は思います。
これは昨日書いたヘタな教え方の先生への
対処法のような、「授業を全部捨てる」と
いったことではなく、
「授業とは全面的に一年間ずっと頼りきる
ことはできないシステムだから、自分の自
学自習の勉強計画をメインの軸にすえて、
授業には頼りすぎない。
授業は使える部分だけ“おいしいとこ取り”
をして賢く利用していく」
というスタンスに、早い段階で切り替える
ということです。
これは意識面での切り替えですが、意識面
でこの切り替えがまずできていないと、
どの科目も学校の先生の言われるままに、
予習して、授業を受けて、復習して、
定期テスト対策の勉強をして、
気づいたらそれで一年の大半が終わってい
た(;゚ロ゚)なんてオチにもなりかねません。
本当にそれだけで突破できるほどの、もの
すごい確率であなたの受験対策と学校の授
業全部が完璧にマッチしている場合はいいですが、
私の知る限り、そんなことはほとんどないので。
というわけで、受験勉強における授業とは、
“全面的に一年間ずっと頼れるシステム”
ではありませんので、
言われたとおりに真面目に素直に授業を受
けて勉強しているだけでは受験は突破でき
ない(>_<。)ということを、
今のうちにまずしっかり理解しておいて
ほしいと思います。
それではまた。